木の家の基礎知識
温かい雰囲気を感じさせることから、家を建てるなら絶対に木の家がいいと思っている方も多いようです。ここでは木の家の基礎知識についてご紹介します。
木の家を建てる前に押さえておきたい基礎知識
日本では古くから木を使った家づくりがされてきました。近年は鉄骨や鉄筋コンクリートで作られる家も増えてきましたが、それでも木の家は根強い人気があります。
それは木には次のような特徴があるからです。
日本に合っている
世界中にはさまざまな国があり、その国ごとに気候や風土が違います。日本は四季のある国ですよね。夏は暑く冬は寒い、梅雨で雨が多い時期もあります。年間を通してみるとかなりの気温差が特徴です。
このような風土には木の家が非常に合っています。木は湿度が高い時にはそれを吸収し、反対に乾燥している時には水分を放出する働きがあるのです。自動で湿度を調整できるのが大きな魅力だといえるでしょう。
家が傷む理由はいろいろありますが、そのうちのひとつが湿度の問題です。壁体内の結露が発生すると耐久性が衰えてしまうのですが、木であればそういった問題をカバーできるでしょう。
耐火性に優れている
木といえば、とにかくよく燃えるイメージがあり、火災が発生することを考えると不安に思ってしまう方も多いようです。しかし、木の表面に火が燃え移った場合、確かに表面部分は燃えやすいのですが、中心部までは簡単に火が通りません。
それだけでなく、仮に火がついたとしても強度は徐々に落ちる特徴を持っているため、火災が発生した時にすぐに崩れ落ちるような危険性が少なく、逃げる時間が確保しやすいといえます。これに対し、鉄骨住宅の場合はある一定の温度までは強いのですが、それを超えると強度が一気に失われるのです。
ここからもわかる通り、木の家の方が鉄骨住宅より弱いわけではありません。
耐震性に優れている
これも意外かもしれませんが、木の家は鉄骨住宅に比べて高い耐震性を誇ります。というのも、木は鉄に比べて軽いですよね。重量の重い建物は地震が発生した際に力が大きく働き、影響も大きくなります。
近年、大震災の影響もあり耐震性にこだわって家を建てている方が増えていますが、そういった場合も木の家をチェックしてみましょう。
優しい素材
家を作る際には、心が安らげる家にしたいと考える方も多いはず。木が持っている優しさは日本人の心を穏やかにします。長年住んでいるとどうしても傷がつきやすくなりますが、その傷も味になるでしょう。
それだけでなく、リサイクルができる建材ということもあり地球環境にとっても優しいのが特徴です。
このように、木の家にはさまざまな特徴があります。こういった基礎知識をチェックしたうえで、理想的な木の家づくりをしてみてくださいね。